所長の挨拶

12月3日(木) あいさつを更新させていただきます。 

 いよいよ奈良県で2校目の福祉型専攻科『ジョイアススクールspace(スペース)』が、来年3月富雄に開校します。大阪や全国の先駆者に学びながら、送迎が必要という学生を募り「新たな学びの場」を始めます。そこで、これから「ボランティア」や「支援をしていただける方」を募ります。ぜひご協力をよろしくお願いします。 

 「space」は奈良西養護学校の保護者の皆さんが中心になり、自分の子どもを「学びの場」に進学させたいと願う保護者の会「蝶々の会」を結成しました。その蝶々の会が「ジョイアススクール」とつけて名前を付けてくださったことには、改めて「つなぎ」の経験を活かすことが期待されると思うので、気持ちが引き締まります。 

 さて、協力を考えてくださる方のために、高等部卒業後の進路として「学びの場」「専攻科」「大学」を創るというこの運動について改めて紹介します。養護学校の高等部を卒業すると、これまでは就労・作業・生活訓練・機能訓練などの進路で、大学という進路はあまり考えてきませんでした。私も教員時代は、生徒や保護者に向かって、「高等部を卒業したら社会にでるのだからしっかり自立をしないとけない」と何の疑問ももたずに発破をかけてきた一人です。 

 しかし、よく考えると歴史的に知的障害の方は、就学猶予・免除の時代から教育権はいつも後回しになってきました。義務教育が小中学校制度より数十年遅れて認められ、さらに数十年遅れて高等部が全国で保障されてきたのです。しかし、障害児は仕事を覚えるのが遅いから、みんなより早く仕事に慣れるほうがよいという思想があったためか、作業学習中心の教育課程となってしまいました。作業することが悪いと言っているのではなく、もっと青春を楽しめる教育課程にすべきだと今も思っています。現役の先生方も頑張っておられ、青春を楽しむことをテーマにした実践がたくさんあります。もっともっと増えてほしいと思います。

 今私たちは、高等部卒業後の18歳~22歳の学生の成長する姿に触れ、青春を楽しむことがいかに大事か、ゆっくりと学ぶ教育環境がアイデンティティの形成にいかに大切か身に染みています。 

 『space』は、「障害が重くても学びたい」「うちの子を大学に行かせたい」「つなぎは遠いので近くにあればいける」という方々の願いによって始めます。8年前に『つなぎ』を開校したときから重度の障害のある方の学びの場も作ろうと思っていたので、今回の開校は念願の達成でもあります。

 戻りますが、知的障害があっても学べる大学、重度の障害があっても学べる場は、全国50ヶ所以上になってきました。この学びの場を広げる運動に協力して頂ける方、『space』のボランティア・支援者として協力して頂ける方のご連絡をお待ちしています。連絡は『ジョイアススクールつなぎ・阪東俊忠』までお願いします。 

2020年12月3日
福祉型専攻科:ジョイアススクールつなぎ・ジョイアススクールspace
代表 阪東 俊忠